子宮内膜検査、卵管検査と外科治療

今回は、IVF治療のクライマックスの一つでもある、『着床』に関わるお話です。
━━━(`・д・´)ノ━━━!!!!

新鮮移植、凍結移植に関わらず移植に最重要な二つは、
・内膜の厚さが8mm-12mm、尚且つ三本線模様 (trilaminar)であること
・ホルモン値 (E2が高くprogesterone ベースが低い)こと
です。( ..)φメモメモ

・・・ですが、やはり患者さんの中には、自然周期、ホルモン療法周期に関わらず、
内膜の状態がなかなか理想的にならないケースの方も沢山いらっしゃいます。
そういった状態を確認するために、以下の検査方法があります。

scientist in laboratory

内膜検査

《超音波》
安易度99% 信頼度80%
最も簡単な方法です。
もし、内膜に水や血が溜まっていてしまうと、その部分が真っ黒に写ります。
その場合、「状況が悪い」と判断されることが多く、
担当医師の判断で移植をキャンセルさせられる可能性が大きいです。
また、この方法である程度の大きさであれば、
内膜の筋腫やポリープが見つかる時も多いですが、
小さい場合には見つからない逃す時もあります。

《SIS》 – Saline-Infusion Sonogram
安易度85% 信頼度90%
移植の周期には行いませんが、移植準備の段階で検査します。
超音波検査時に生理食塩水を子宮内に注入し、超音波で確認をします。
(ポリープや筋腫があれば、形がくっきりと写ります)
着床を邪魔するものの確認ができたら子宮鏡で摘出することになります。
*人によっては生理食塩水を注入する際にが痛みを感じる事があります。

《Hysteroscopy:子宮鏡検査》
安易度70% 信頼度100%
子宮鏡、大腸鏡、胃カメラの様に麻酔をして行う場合が多く、
子宮頸から繊維カメラを挿入し、
子宮内膜をカメラでリアルタイムで移しながら検査します。
着床を邪魔する筋腫やポリープが確認できたら、
カメラの先端から吸引して取り除いたり、その場で摘出することが出来ます。
また、子宮鏡で生理食塩水を注入し、
その手応えで卵管の詰まりがあるかないかも知ることができます。

《HSG:子宮卵管造影》 – Hysterosalpingography
安易度70% 信頼度90%
✖︎線検査で白く写る検査液を子宮内に注入し卵管の通りを白く写す方法です。
卵管がちゃんと通っている事を確認できるのと同時に
子宮内膜の形も移してくれるので、
ポリープや筋腫があれば、その部分だけが白く染まらず現れることがあります。
こちらもSIS同様に、
着床を邪魔するものの確認ができたら子宮鏡で摘出することになります。

卵管検査

卵管の通りを見る方法は前述の「子宮卵管造影」や「子宮鏡検査」でも出来ますが、
卵管の働きは想像よりも繊細です。
例えば、卵管の中には微繊維が沢山あり、ホルモンの変化によって
微繊維の動き方が都度変わる事により、卵子・精子、そして受精卵を
目的地まで運んでくれます。
この、細かな動きを一つ一つ観察する事はとても困難で、
例えば上記二つの検査時に行われる生理食塩水の注入は、
医師によって物理的に力を加えられるため、
微繊維の不具合に関しては診断できないのだそうです。
フクザツ。。。( 一一)

そして、筋腫や腫瘍などの中でも子宮鏡で処置が出来ない場合には、
腹腔鏡を用いての外科処理が必要となります。
例えば・・・
大きな筋腫:
   妊娠中に筋腫が大きくなった場合、
圧迫され緊急な状況になるリスクがあります。
実例として、IVFの新鮮移植を考えていた方がいらっしゃいました。
ただ、事前の検査で9 cmの筋腫が見つかりました。
摘出をする必要があったため、予定をしていた新鮮移植から冷凍移植に計画を
変更されました。
**人によって、筋腫は半年程で再発し元の大きさになってしまう事もあるため、
移植直前に治療した方が無難と判断されました。
卵巣腫瘍:
こちらも妊娠中に悪化や、破裂が起きてしまい、緊急状況になる可能性があります。
筋腫と同じように移植前に吸引したり、摘出する方針になります。
Hydrosalpinx (卵管水腫):
卵管に水が溜まり、逆流することによって着床の邪魔をしてしまう可能性があります。
移植前に卵管にクリップをし、水の逆流を防ぐ処置を行います。

折角、長い時間をかけて授かる大切な命、
ご自身・ご家族・赤ちゃんのためにもできる限りの万全を尽くして、
可能な限り心配事は無いようにしたいですね。(*’▽’)

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