不妊治療における血液検査尿検査

不妊治療に欠かせ無い血液検査と尿検査ですが
何を検査しているのかご存知でしょうか?
今回は治療周期前の検査と治療中の検査に分けてご紹介しちゃいます!(*’▽’)

男女問わず不妊治療に入る前に、必ず採血をされますが
治療に入る前の検査自体の内容は、治療方針によって異なってきます。

タイミング療法の場合、治療前に卵巣機能と精液の状態を確認する事だけが
必須事項となります。
医師によって卵管検査HSG*1を案内されている場合もありますが、
患者さんが卵管疾患のリスクを持っているようでなければ
ウチのクリニックでは特に実施のご案内はしていません。

卵巣機能はAMH*2 (卵巣年齢) とE2 (女性ホルモン-エストラジオール) 、
そしてFSH*3 (卵胞刺激ホルモン)の値を見るのが一般的で、
理想的な数値は、<E2が50以下><FSHが10以下>です。
AMHの値は、年齢が増すにつれて下がるのですが、
もちろん著しく低くなければ妊娠できるは可能性は残ります。✨(^^♪
ただAMHが低い患者さんへはタイミング療法で時間をかけるよりも
さっさとIVF治療を受けるように勧められる事が多いです。
これは、年齢が増すにつれて卵子の量と質共にも下がってしますため、
治療のステップを早めないと卵巣が待ってられないという理由からです。

上記の他に私がお勧めする血液検査項目は、
TSH*4 (甲状腺の機能)、Prolactin (プロラクチン)、ビタミンdです。
これらの結果が異常な場合、
経口剤のやサプリで修正可能ですが効果が出るまで
通常1ヶ月ほど時間がかかる事が多いので早めに検査して置いて損は無いです。
( ..)φメモメモ

そして、タイミング療法の最中に行われる必須検査として、
排卵前に超音波検査が行われます。
(排卵後の超音波検査や血液検査も行われる場合がありますが、
不要と判断される場合もありますため、
心配でしたら担当医師に確認してもいいかもしれません)
因みに妊娠検査は、生理が予定日に来ていない場合初めて行います。🤰

IUI (人工授精) の場合、卵管疾患にもう少し気を配ります。

特に男女共に尿検査でクラミジア抗体が無い/クラミジアに感染されていない事を
確認しておきたいです。
その確認する事で避けたい状況は以下の二つです((((( ;゚Д゚))))):
感染された子宮頚からクラミジアをIUIのカテーテルの挿入のせいで
卵管に持っていく事

クラミジアに犯された卵管のせいで子宮外妊娠をさせてしまう事

IUI治療中は特にタイミング療法と変わりなく、
排卵の超音波検査を行い、生理が予定日より遅れた際に妊娠検査を行います。

IVF体外受精をする方は、
治療に入る前に男女共に感染症スクリーニングをする必要があり、
体外受精のラボの安全の確保のためにHIV、HTLV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒などに
感染されていない事を確認します。

妊娠する場合は、風疹の免疫や自己免疫異常が無い事を確認します。
自己免疫がある方は繰り返し流産してしまう可能性もあります。
例えばAPS*5を患っていらっしゃり自己抗体が異常に高い方は、
微血栓が出来やすい状態で繰り返し流産する原因になります。

そこでヘパリンなどの注射によって血栓を防ぎ、流産を防ぎます。

前述のTSHやProlactinなども検査も必要です。
「TSH甲状腺刺激ホルモン」の値が高く、「甲状腺ホルモン」の値が低い場合は、
SynthroidやLevothyroxineなどの甲状腺ホルモンを経口で摂取し、
Prolactinの値が高い場合はBromochriptine (ブロモクリプチン) を摂取し正常値まで
下げる必要があります。
甲状腺もProlactinもここ述べている内容よりも複雑となりますので、
状況に応じて内科や外科の治療を受ける必要がある場合もあります。

IVFの周期に入ると卵胞の育ちとEstradiolの値を
通院する度に確認することになります。
薬の影響で上下するEstradiolは、
卵胞の育ちの調子を教えてくれる一番信頼できるホルモンとも言えます。
卵胞の成熟につれてLHが急激に高くなり、排卵の時期を見計らうのです。
まさにホルモン検査結果を「読み」、注射薬を調整しながら採卵に最適な日にちと時間を決めているのです。

どんな治療をしていても、
『面倒だなぁ・・・( ;一一)』『なんでこんな事。。。(; ・`д・´)』と
思われる事もあるかと思いますが、
ご自身のため・ご家族のため・そして目指すゴールの為にも
めげないでいただければと思います❕

医師は、もちろん私たちも、精一杯サポートさせていただきます。( *• ̀ω•́ )b グッ☆

*1: HSG (Hysterosalpingograohy):子宮卵管造影
*2: AMH (Anti-Mullerian Hormone):アンチミュラー管ホルモン
*3: FSH (Follicle-Stimulating Hormone):卵胞刺激ホルモン
*4: TSH (Thyroid Stimulating Hormone):甲状腺刺激ホルモン
*5: APS (Antiphospholipid Syndrome):抗リン脂質抗体症候群

ご質問やご相談があれば、ご連絡ください!

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