“トリガーショットのタイミング” と  “LH surgeと女性ホルモン”

Q. トリガーする最善の時期はいつ❔(*’▽’)
A. この前のブログでは、卵胞が18から25mmのサイズになった時と言いましたが、
正直、初めての患者さんには、大体の感覚で伝えています。

・・・というのも、やはり人によってベストなタイミングはマチマチで、
そのベストなタイミングを見計らうのにも観察が必要になります。( ..)φメモメモ
例えば・・・、
一般的に若い患者さんの方が卵胞を大きく育てても体内で維持できますが、
高齢になるにつれて18mm以下の大きさでも体内での維持ができずに
排卵してしまう方がいます。
年齢が上がっていくにつれて生理周期が短くなるのと同じように、
排卵までの日にちも短くなる傾向があります。
そのため、少し高齢の方には早めのタイミングでトリガーをするよう
ご案内しています。

前に治療をしたことがある患者さんなら、前周期と比べて改善点を見つけつつ、
ちょっとずつ薬を変えたり、トリガーのタイミングを変えることも大切です。👨‍🏫
経験を積んできた患者さんの中には、
Premature Ovulation (卵胞が未熟な状態で排卵してしまう事) してしまったケースに
かなりの理解を示す患者さんも出てきます。
「こんなに早くに排卵してしまったなら、質もよくないわ( 一一)」とか。。
ご自身の事をいい意味で十分に理解しているのですね。。

卵胞以外でどんなことからトリガーのタイミングが分かるのでしょうか?

それは、ズバリ「女性ホルモン (= Estrogen / E2)」の値です!
女性ホルモンは、“毎回通院したときにテストするべきだ”と言っても
過言ではありません。
女性ホルモンは、卵胞が育つにつれて上がっていくものですが、
その上がり方もトリガーのタイミングの大切なヒントを与えてくれます。
採卵直前だと、通常、1個の卵胞から200程の女性ホルモンが分泌されているのです。
それにも関わらず、例えば5個の卵胞が超音波で見えているのに
女性ホルモンが300 (通常であれば、1000程あるべき) 程度しかないようだと、
5個の中に使えない卵胞があってもおかしくありません。

女性ホルモンの値の上がり方が安定しておらず、
逆に急に上がったりする時も要注意です。
そのような時は、卵胞ではなく機能性シスト (無卵子) の可能性が高くなります。

*シスト:見た目が卵胞に似ているが卵子を含まない。
その中でも女性ホルモンを分泌するものを「機能性シスト」と呼ぶ。

女性ホルモンの値が安定しなかったり異常がある場合、
採卵の予定を決める時に予め患者さんに卵子が入っていない疑いがある事を
先に伝える医師が多いです。
これは、採卵後に卵子が取れなかった時のクレームを最小限にするためです。
(因みに私の現在のボスは、患者さんに事前に伝えません。
この理由は、後日改めてお話させていただきます。)

話がそれてしまったのでトリガーの話に戻します。。。(-ω-)/
トリガーを行うとLH surgeが起き、女性ホルモンはグンと下がります。
自然周期で採卵をする場合、この女性ホルモン値が最もカギを握るのだそうです。
LHがぐっと上がり、女性ホルモン値がまだ高い場合は、
採卵を行うのを一日様子を見る事が多く

LHがぐっと上がり、女性ホルモン値が半分に落ちた場合は、
即日で採卵をするべく、患者さんに緊急に来てもらいます

(これまた、私の現在のボスはしない事です。
高刺激での治療に慣れている医師は、刺激ホルモンと排卵抑制剤とトリガーショットを
バンバン使っているので、この微妙なホルモンの差は見ない時が多いです。)

青い線がLH で ピンクの線が女性ホルモン です。

*LH (黄体形成ホルモン):排卵を促すホルモン

次は敏感な話題、高刺激OR低刺激について私の見たことを
少しお話しようと思います。

ご質問やご相談があれば、ご連絡ください!

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