卵子がない?トリガーショットでミスした件

不妊治療でよく聞く「トリガーショット」。
IVFだけでは無くタイミング療法やIUIでも使うケースが多いです。

トリガーショットは、日本語で「排卵促進剤」と言い、
HCGというホルモンを筋肉注射します。💉
この注射は、超音波で卵胞が18㎜から25㎜成熟したサイズに育った時に使われ、
この注射はインシュリン注射の様なイメージでご自身で打っていただく事が多いです。

*↓の表のLHがグッと上がっているタイミングで筋肉注射を行い、
卵子を一気に成熟させます。

排卵直前には、必ずLHというホルモンが
36時間の間に急激に増えた後に減る現象が起きます。
それを “LH surge” と言い、不妊治療を受けている患者さんのほとんどが
注射でLH surgeを促進しています。

*LH (黄体形成ホルモン):排卵を促すホルモン

LH surgeが起きる時間は、誰でも年齢に関係なく
必ず36時間前後内と決まっています。
例えば、タイミング療法やIUI施術の場合は、
人工授精をさせる24時間前 (これは先生によって時間間隔がバラバラです) に、
またIVFの場合には採卵34-36時間前に打ちます。

もし、コチラが見計らった時間よりも早くに注射してしまったり、
すっかり注射を忘れられてしますと採卵は台無しになってしまいます。(+o+)
採卵を控えている場合は、<<ゼッタイ時間厳守>>の注射です。
そのため、もし昼の実施を予定している場合、クリニックでは、
「5分・10分遅れても良いから、
逆にゼーーッタイに10分前行動をしないでください❕(・`д・´)」と忠告しておきます。
ただ、主に夜の時間に注射してもらう事が多いため、
私も家で不安な患者さんからの電話を待ったり、目覚ましを設定させたりしています。

・予定していたタイミングよりも早く注射してしまった場合、
採卵が行われる時にはすでに排卵してしまっていて採取が出来ない可能性が高い。
・注射をするのを忘れてしまった、遅れてしまった場合、
卵子が十分に成熟しておらず、採取できない可能性が高い。

本当にあったミスったトリガーショット
31歳の女性、IVF周期で卵子も全部20㎜から24㎜と綺麗に育ちました。
トリガーショットもしっかりとご説明し、
念を押して夜のトリガーショットをしていただきます。(ソノ、ハズデシタ。。。)

次の来院の時が来て、「いざ、採卵❕」と、ワクワク手術室に入ったのですが・・・、
なぜか一個も採卵できません。。。
担当の私からしてみたら超ショックで一瞬頭真っ白になりましたぁ。。Σ( ゚Д゚)

ご本人ももちろんショックで大泣きです。。。

原因を究明するために、
採卵直後の採血でHCGが血液に入っているのか確認します ⇒ [結果ゼロ!!]
なぜ!!??(OД○;)ナァ~ニィィ?!

当然、ちゃんとトリガーショットを打っていれば、数値はキチンと高くでるはず。。。
ついでに、繰り返しますがホンッットに大切な注射なので、
いつも手術室に入る前に何時にトリガーショットを打ったか確認をするのです。
*その時もこちらが説明したタイミングで打っていただいてました。
**もし、予定通りにトリガーショットが打たれていない場合には、手術は中止です。

結局、その時は直ぐに原因の究明ができず、
判明したのは患者さんが帰宅された後でした。
実はこの方、生理食塩水とお薬を混ぜた上で打っていただく
トリガーショットを処方されていただいたのですが、
その事を忘れてしまい、生理食塩水だけを注射されてしまったのだそうです。。。

トリガーショットの大切さ、お分かりいただけましたでしょうか❔❔❔

次回は、いつトリガーショットのタイミングと
LH surgeと女性ホルモンの関係についてお話しします。

ご質問やご相談があれば、ご連絡ください!

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